台南旅行その2

嘉義から台南

今回の旅行のメインイベントは二つあり、ひとつは雲林、嘉義海上を漂う砂地へ行くこと。この二県の境目あたりに「頂洲」という砂でできたフローティング・アイランドがあって、どちらの側からも船で渡ることができる。今は雲林県に属しているけれど、潮の流れと時間の経過で嘉義県内に入れば、嘉義の管轄に、という面白い場所。嘉義の東石にある船着き場へ行ってみた。「頂洲」:http://taiwanpedia.culture.tw/web/content?ID=23231(中文)

が、天気と段取りの悪さで、結局行かれずじまいに。人数が集まらないと船も出ないので、行けたらラッキー、なのかも。

海風が強いので防風林として木麻黄(モクマオウ)という、松によく似た木がたくさん植えられている。真っ赤な鳳凰木(ホウオウボク)も熱帯気分を盛り上げる。http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9B%E3%82%A6%E3%82%AA%E3%82%A6%E3%83%9C%E3%82%AF

嘉義市内の知人宅に泊めてもらう。街は結構大きくて栄えていた。ガイドブックで見た嘉義名物鶏肉飯の有名店へ行こうとするが、家主が薦める別の店へ。小碗20元。それにしても嘉義へ行くと本当に鶏肉飯屋が多いので、安くて美味しくないと続かない。
で、これまた気になっていた「鱔魚」の店を探し歩いて迷子になる。結局違う店に落ち着いてこの魚を注文してみたが、固くて生臭い鰻みたい、、、ということであとで辞書引いたら「タウナギ」だった。なるほど。でもまずさの原因が魚のせいなのか、調理のせいなのかは、食べつけないので謎のまま。
鶏肉飯とタウナギ焼きそば



翌朝、台南へ。
車がないとこういうところは旅行しづらい。こういうところは、おんせーん!温泉の多い台湾ながら、ずーっと行きたかった「関子嶺泥温泉」が嘉義よりの台南にある。世界に3カ所しかない泥温泉のうちのひとつ。どうせ雨続きで外で遊べないなら、室内を満喫したい。泥遊びをしすぎてのぼせたまま、豪雨の中次の目的地へ。

八田與一技師設計で有名な烏山頭ダムhttp://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%85%AB%E7%94%B0%E8%88%87%E4%B8%80。「バッテンライ」というアニメーションも08年制作された。ここは日本人にはけっこう有名だと思うので詳しくは書かないが、台湾の人は義理堅い。この日も雨の平日ながらバスで日本人が見に来ていた。
八田技師像


おやつの時間イン玉井。玉井はマンゴーの産地。マンゴー市場へ行く。そして食べるマンゴーかき氷。


ここから市内までは結構ある。時折前も見えぬほどの豪雨。公立の宿はかなり古めかしいが安くて広かった。
初台南でガイドブックをなぞる旅がしたいわたしは坦仔麺の度小月本店へ。隣の帆布鞄を作っている店で、しばし迷って結局買わなかった(ここは穴場かもしれない)。台南の坦仔麺は嘉義の鶏飯と同じく、どこでも売っている。しかも度小月という名の別の店がたくさんあるのだ。別にいいらしい。先に有名になった方が勝ち、そんな感じだった。街をぶらぶらして小腹も空いたし、人気のない夜の孔子廟に怖くなって、向かいにある大きな饅頭やであんまんを齧る。素朴で美味しかった。

坦仔麺