台南旅行その1

東京から花蓮に戻って2週間以上、何をしているのかといえばひたすら暑さに「負けている」今日この頃。本当にごはん食べるのもおっくうなくらい(食べるけど)。

でも9月以降忙しくなる(また学校いきます)と思うと、もったいない気がしてかねてより行きたかった台南を目指すことに。目的地での移動を考え最初からレンタカーで、山道横断して西へ向かい、南下して海沿いに花蓮へ北上するルートです。県でいうと花蓮→南投→雲林→嘉義→台南→屏東→台東→花蓮をめぐる一週間、ハード。

結果からいうと、南西部は豪雨注意報でまくりだし、目的地に行かれないしで、なんだか旅行の下見みたいな旅行だった。今度はもうちょっと欲張らず計画をたてよう、という感じ。自分の方向音痴っぷりも浮き彫りになる。しかし観光客のあまり行かない場所などは、人によっては面白いかも知れないので、ご参考までにレポート。

雲林まで
花蓮の名所タロコ国立公園を上り詰めて、合歓山(気温10度以下)を越え、霧社事件の舞台仁愛郷を通って下界へ。埔里を過ぎたあたりだったか、それまで山道を運転し続けたドライバーが疲労でケロったため、わたしが運転するという恐怖を乗り越え、無事日の暮れた頃に雲林の知人宅へ。

この雲林(四湖)というところ、何もない。花蓮の何もなさを評して住民は「山、海、退屈(がある)」という言い方をするが、雲林で目にしたものは「海、牡蠣の殻、工場の煙」くらいであった。海がある、といっても台湾は九州サイズの島国なので珍しくないが、逆に「山がない」風景に違和感を覚えた。だって花蓮はどっからでも山が見えるんだもん。付近のコンビニまでドライブを要するところゆえ、遮る建物もなく、空ひろっ!これが西部の風景かあ。

翌日近所を自転車で散策。学校を覗いたり、養殖している牡蠣の殻が大量に積まれているのを見たり、最近「植物園」と名を改めた雑木林を見に行って犬たちに吠えられる。
殻の山

昼は北港という街まで足を伸ばす。わたしは港=海鮮!と期待していたら、四湖より内陸で海とは無関係。名産は胡麻油だった。歩いているといい香がする。廟の周りは店などが集まるのでそこで鴨ごはんと下水スープを食べる。鴨ごはんは鶏ごはんと同じで味付けした肉をごはんにのせたもの。下水とは臓物を水煮したもののことで、しょうがを効かせたスープは好物。新鮮でなかなか美味しかった。
雨が降り出す中、嘉義へ向かう。


*後日知ったところによると、わたしたちが到着したその夜、雲林にある台塑(プラスチック製品製造その他で成長した大企業)の工場が2度目の爆発火災事故を起こし、経済的にも環境面でも大変な損害をだした。火事でなくても工場の上空は夕焼けの様な色だという。