台湾総統選挙、雑感

総統選挙が終わりました。
昨日は夫について初めて「投票所」へ行ってみました。もちろん選挙権はないので外で待っているだけですが。

日本では考えられないくらい、台湾の選挙は熱狂的です。投票率は総統選になると80%くらいに上り、みんな戸籍の住所へ戻るために民族大移動。直接選挙であることは、自分で国の代表を選んでいる感じが強くするので、いい制度かも、と毎回思います。

エスニシティ色も以前ほどこゆくなく、経済と対中関係が関心の的でしょうか。
院にいるせいもあって周りは熱い民進党支持者が多いので、何となく民進党今回はいけるかな?と雰囲気的に思ったのですが、残念な結果でした。蔡英文女史は、「蔡教授」と呼ばれる才女で(実際に大学教授の経歴もあり)、もともと政治家ではないところがクリーンな印象なのですが、実際にはその地盤の弱さが響いたようです。
お祭りのような選挙戦、論争より暴露合戦やら利権争いやら賄賂やら、どうも好きになれない選挙ですが、蔡英文女史はそんな選挙にうんざりして、どうにか世の中変わってほしい!という人たちにアピールしました。
涙も見せず、落ち着いた声で理性に訴えるスピーチは、実際胸を打つものがあります。

落選の挨拶をする英文女史(観衆の真剣なまなざしにも注目)

期待させる政治家、どこかの国ではもう長いことお目にかかってませんが。

選挙公報(写真)皆様これでもかという華麗なる学歴と経歴!そして住所も書くんですね(日本はないよね?)