蒸し器求む
台湾スーパーでセイロを見かける度に欲しくてため息をつきつつ、さすがにキッチンなしの部屋にIH一個で暮らしていてそれはないな自分、と募る欲望を抑えていたわけです。
そして実家に帰ってオーブンがあるので嬉しくて、おさんどんの他、暇にあかして鬼のように焼き菓子だのパンだのを焼いている現在、「顔ブック」にて台湾の友だちに自作物の報告が忙しい。日本の主婦は忙しいんだぜ。(あれ、アルバム写真のアップロードが一気にできればいいのに、わたしはいつも上手くいきません。)
さらに、実家にも蒸し器はないので、まんじゅうなど蒸し物が多い中華系がやや不便。せっかく習って結構上手にできるようになったのになあ。と、そんな時図書館で借りてみたこの本。
吉岡勝美著「スチーム中華」柴田書店。
広東料理のプロが優しく教える蒸し料理は、作り方はシンプルなのに実に美しくって本格的。道具について書かれたページも参考になる。
「・・・また小さな鍋では湯がすぐに足りなくなり、湯からでた鍋肌がかなり高温に熱せられて蒸籠内の温度を上げ、蒸気ならぬ熱気で食材が乾燥しがち。・・・」p6 蒸す道具いろいろ/小さな蒸籠
など、細かく書いてあって、さすが辻の先生。残念ながら本に載っているいくつかの方法は、現在のうちでは何らかの買い足し以外実現不可能。でも蒸し器をどーんと買うという選択以外に使えそうなアイデアも多い。金ざるのおしりどうしを重ねる方法とか、セルクルを足にして皿をのせるとか。蒸気のコントロールは結構難しくて、学校のばかでかい蒸し器でちょこまかしたものを作って大失敗の経験があるので、ぜひ勉強したいところ。
ああ、蒸し器への思いは募るばかり。
ある日鍋でなんとか肉まんを3個蒸かし、後は面倒になったのでホットプレートで水煎包という蒸し焼方式に変更。美味しいけど、脂っこくなる。