マカオ旅行記 珠海編

12月は師走、いろいろ忙しくしているうちに半分過ぎてしまった!
というわけで先週のマカオ旅を書きます。
なぜマカオか?チケットが一番安かったから、です。台北マカオ5千元ちょっと、バンコク行くより安いので驚きました。
賭博は興味ないので、世界遺産巡りです。でも世界遺産も建築マニアじゃないからさらっと観る。目当てはいつも食い物と、市場と、路地巡り、そして今回は中国側に徒歩で入ること。

どうやら簡単なようなのです。
初めての海外旅行でアメリカーカナダの国境をレンタカーでするっと抜けたときの拍子抜けする感じその他諸々が結構好きで、地続きなら時々経験したい国境越え(「国」じゃないけど)です。手続きは同じで、パスポートが要ります。半日でも遊べるので、手順など今日はそのあたりを。

マカオ市からバスで「關閘(ゲート)」行きに乗り終点で降ります。
バスはたくさんあり、適当に乗っても大丈夫。人波に乗ってゾロゾローと歩いてバスターミナルから地上へでます。

健康チェック表と入国審査を経て向こうへ出ればそこは中国!道がデカい!
いきなり観光客に物売りつけようと「買い物広場」が待ち構えて、いや広がっていますが、そんなトラップは無視。

まっすぐ出た大通りから右の蓮花路は賑やかで、いろいろな店が並んでいます。ブルース・リーの店などを眺めつつ、適当に歩きます。大量の偽物バッグを売る店、ディンタイフォンのまね?みたいな店、微妙です。


結局買い物する人のための場所のようで、歩くだけ疲れたので按摩へ。
本当に道が広く、ビルも巨大なので、歩けども歩けども見えている建物に着かない気がします。按摩屋さんはチェーン店らしい、立派な建物です。しかしサービスは大陸クオリティであることを実感できる、小姐たち。サンタ帽をかぶってニコリともしませぬ。シャワー室に放置され、きょろきょろする。しかし、これで普通語ができなかったら完璧に無視されるところです。しかも人によってはやはり訛りがきついので、何度も聞き返して嫌な顔をされるが、めげないこと。マッサージ師のお姉さんは親切で優しく(おやつくれた、当たり前か。)、技術はまあまあながら、リラックス。これで1時間60人民元(40元から)、マカオの2/3くらい。香港、マカオから観光客が来るわけだ。

お茶をもっと飲みたくなったし、他に買い物もないので、按摩向かいのお茶屋でプーアール茶を買う35元。もちろんのんびり試飲するのが込みなので、ここで休憩。ほくろから長ーいひげの生えた兄ちゃん、お湯かけると色の変わる金属の人形をやたら売りつけたがっていたが、買うかそんなもん!

ちょっと元気になったのでまた歩いて市場を見に行く。
ゲートすぐのところにあるのだが、広いワンフロアーにぎゅう詰めで、天井が低いせいかすごい圧迫感。生鮮食品から日用雑貨まで大体揃う。今が旬の菜心はどこも3斤5元。衛生はどうしても劣るが、以前見た上海のウォルマートも相当だったからまあまあな気がする。そういえば台湾で見かける漢方屋は乾物ばかりだけれど、生のを売る店が一軒あって詳しくないながら興味をそそられた。

のどの調子がますます悪くなったので、残りの5円を使い涼茶に挑戦。これはお茶でなく漢方などを煮だしたもの。おばちゃんに「のどが痛い」旨訴えると苦ーいのを一杯くれた。気合いで飲み干したが、危うくもどしそうになる。多分甘草の匂いだと思う、効くけど苦手。

台湾語も分からないのでずっと聞いていると疲れるが、広東語はもっとキツい感じなのでたった半日でもくたくただ。でもマカオよりもっと普通語が通じるし、都会なので旅行しやすい。今の中国、という感じがお手軽に味わえるといえるかもしれない。注意すべきは身の安全、音無く走る電動自転車/バイクにひかれないようにすること、ぼったくり、スリのたぐいだという。

自転車バイクは無音なので近づいてきても分からない。3人乗り?

道を訪ねたりした人の感じはとても良く、今回は嫌な思いもしなかった。大人しくもと来た道を戻ると、さっきの市場でたくさん買い物をしたおばちゃんたちがマカオに帰るため、やはりゲート周辺に大集合していた。


一番印象深い光景はこれ。足が悪いらしい彼女が道路に苦情をかき立てているところ。こういう訴え方もあるのです。意識してかせずしてかアート系のアピールになっている。台湾、マカオは狭いせいもあるけど。長いこと見ていたおじさんもいた。