永康街小龍包

なんだか落ち着かず月1ペースで北上する自分。試験だけではつまらないので、美味しいお茶でも飲むのが唯一の楽しみ。台北の情報はいくらでも巷にあふれているので、計画建てるのも楽です。さ、おいしいもの、おいしいもの。

最近テレビのグルメニュースで永康街の小龍包店が如何に密集しているか特集したのを見たので、近くのお茶屋へでも行って、行きたかった大安公園(昔誰かが捨てたペットのワニ出没!という新聞記事を読んだことがあるので)を散歩することに決定。神田の古本屋は大袈裟なれど、永康街には小龍包なのだそうだ。そういえば、わたしは鼎泰豊に行ったことがない。2年前の上海以来、湯包食べてない。食べなきゃ。

ちなみに花蓮の有名小龍包やのは上海式の皮が薄くて、中から熱々の肉汁がでてくる、やけど注意!のあれ(湯包)ではなく、肉まんの小さいやつです。皮が厚いのですがおいしいことはおいしいのでいつも観光客で行列です。

鼎泰豊前を通りかかりましたが、既に日本人が入り口にたむろって相談している。入り辛い感じがしたので、パス。永康街を入るとすぐ左側に別の老舗がありました。古い柴田書店台湾料理の本で見たことある!と思い出したので入ってみます。いまは鼎泰豊並の高級感。メニューを見ても、ちゃんと英語も日本語もついてる。お茶もついでくれる。普通の小龍包を頼みました。しかし正直味は普通。こんなこともあろう、頼みすぎなくてよかったのです。お会計、1籠180元+10%のサービス料(感じはそれほど良くない)。。。わたしの前に同じ注文をした多分外省人のおじいさんが綺麗な北京語で「サービス料までとるのか?だいたい高いわい!」と文句を言っている。全くの同感。しかしながら、わたしは小日本人なので、素直にお会計をすませて店を出ます。嫌なら、次来なければいいのです。

本で読んだ永康街附近は麗水、連雲など、通りの名前も美しい。路地巡りのあと大安公園を歩いて、休憩。

暖かい国で見かけるこれ、何というのか分かりません。樹から垂れる細い根のようなもの。これの生えた大木の下にいるのが好きなのです。包み込まれそうで怖い感じも少し。

ずいぶん歩いて見たいものも見たし、中山記念堂駅まで出て帰るかな、と歩き始めたところ、本当に小龍包屋の多い街。次々に出くわします。でも老舗が美味しくなかったからなあ、もういいやとも思いつつ口直しもしたい。なんて考えていたところで、面白い看板を発見。笑ってしまったので入ることにしました。


杭州小龍湯包/鼎泰豊の実力、369の味、道端の価格」369の意味は不明ですが、それじゃあ、という気にさせる看板です。
1籠90元、さっきの半額です。しかも結構にぎわってる。同じ通りにある本店は夕方5時からだそうで開いてないけれど、こちらは一日オープンのようです。日本で紹介されたこともあるようで、いろんな記事が貼られている。お味は、こってりオヤジ系なので、山盛りショウガ(とり放題)といただきます。女一人でも妙に落ち着くお店です。

一日二回の小龍包はもたれますが、なぜこんなに人を(主に日本人)惹き付けるのか気になっていた小龍包、聞けば今や本家上海の人気小龍包屋も台湾の会社が多いとか。永康街を中心に「台湾行くなら小龍包」の文化がパイナップルケーキ並みに定着してるのを感じました。