週末はバランス総統選。

一応選挙だけは欠かさず参加していますが本質的にノンポリ(死語?)なので、台湾人の選挙にかける情熱は想像を超えたものがあります。しかし今回の台湾総統選は興味津々で成り行きを見守っています。先の立法院選挙(日本の国会にあたる)で国民党が勝ったというのに、総統選はみんな分からないよ、という。
立法院と総統選で、ねじれのバランスを取るのだと。

写真/民進党の支持者たち、バスで各地を回る/花蓮市


80年代に民主化が始まってから日が浅く、人々の記憶の中には二二八事件などの白色テロの記憶もあるというのに、現政権は「独立」を強調し「経済」をおろそかにしたという印象があるらしく、大差を付けられてしまった。
なんていうか良くも悪くも「合理的」、暮らしよければお上は誰でもいい、直接選挙というのはそんな庶民感覚を反映するものなのかなあ。

一方国民党の馬氏が優勢とされていますが、連日のチベット騒乱はこの時期彼にとって大変な逆風。大陸寄りであることを打ち消すのに、テレビの中の彼はかなり躍起になっている様子です。中国の人権問題や環境対策がひどい分、台湾は大陸から離れていく。
それも当然のバランスです。