んまかったぞ、台湾。

パーフェクト・ミール

遊んできました。大きなほくろから長ーい毛の生えたおいちゃんが、道端にて野菜だの餃子だの売っています。この世でおそらく一番好きな光景のひとつはこんな市場です。夜市ではこれでもかと、胃袋はち切れるまで食べたのに、デザートは別腹。しかも翌朝7時には空腹を感じます。いつも朝食はヨーグルトジュースしかはいらない人。
そして例えば、泣ける程に旨いチマキ(約150円)が、両手を組んだくらいの大きさで、ごろごろときったないビニールシートの上でただ転がしたようにおいてある。もちろんそれは売り物なのですが、「かったるくていつまでもこんな仕事やってられっかよ」ってな顔してしゃがんでいるこのおばちゃんは、いったい何者なのか?考えたところで、何者でもあるはずはなく、だからこそ畏怖の念というものがひときわ強くこみ上げてくるのでした。おばちゃんは、もはやただのおばちゃんでなく、この奥深い中華料理の象徴のように見えました。こんなにレベルの高い仕事が、まがい物のブランドバッグに混じって、タダ同然で売られている。頂点を想像しただけで、目眩がします。恐るべし。