「のー」と言えない。

知人(ドイツ在住)の日記に「ノー」と言えない苦労話があり、けっこういろいろ口に出す性格を知っているし、イエスとノーがはっきりしている風土が合ってるのかなあ、なんてなんとなしに思っていたけど、その日記に対する共感コメントが多く寄せられていて、みなさんの苦労を改めて思いました。
そこで。わたしの場合、日本語であれば、プレッシャーを感じつつも、まあまあ言えなくもない。「あいまい」と言われる文化ですがお互いにそのあいまいさのニュアンスを了解していれば、こんなにはっきりしたこともないのでやはり自分にはこちらのほうが表現として慣れている。以前アシスタントしていた外国人カメラマンも「いやー、アイ シンク(つたない英語) それはフツーの日本人相手にちょっと直接的すぎるかとおもうべなー。」なーんて言ってもまるで無視だったし。イエスかノーか?白か黒か?って言われても、どっちでもない。という答えがほとんどのわたしは、やっぱりかなり「ノー」と言えない日本人なのでした。でもねえ、そんなに言わなきゃいけないんですかね。少なくとも日本に住んでいる異文化の相手と本当の友人関係を持とうと思うなら、たまにはこちらの事情というか心情というか作法というか、ちょっとくらい聴いてもらってもバチは当たらないと思うので、そのための言葉の必要性を感る今日この頃。