日立のパプリカ。

電気品

商店街の古本屋で筒井康隆の「パプリカ」を購入。カバーが汚れてはいるものの、帯も付いてるし中は普通。まいっか。タイムリーなのと友人が面白かったと言ってたのを思い出して、店の奥に声をかけようとしたところ、察知したのか住居兼らしい、マジックミラーの硝子戸をガッと開けて、ばあさんが座布団に座ったまま首だけこっちを向いた。「100円です。」奥にはさらに年取った眼鏡のばあちゃんがこたつに入ってこっちを向いている。昔はじいさんもいたような?と思いつつお金を渡すと、ぺろっとした紙を出して本に巻き付ける。カバーかけてくれるんだと思って喜んでたら、本より小さいぞ。違いました。包装紙を巻いたのでした。相当にレトロな感じです。軽く20年くらいあの本屋の引き出しの中に眠っていたのだとしたら、すごいなあ。「電化製品」とかじゃなくて「電気品」だもの。昔はそういったのかね。しかしここは本屋。