ブレッソンとブラス。

もう完璧な思い出し日記ですが、映画を観ないわたしの最新映画はこれ。
アンリ・カルティエ=ブレッソン/瞬間の記憶』徹底的にインタヴューを拒否し続けていた20世紀の巨匠がそんな気難しい雰囲気をいっさい感じさせず、ピアノに合わせて口ずさむ様子はまさに好々爺。「巨匠」が普通のおじいさん(ぽい)ことにいたく感動しました。いかにもフランス人的な表現だと思ったのですが、「写真が人生を満たすのではなく、豊かな人生が写真を満たす」と。ちなみに冒頭でプリントを担当していたのがきっと、ガスマンの息子かなんかじゃない?と同行した写真家は見逃さなかった。
ブラス!』そう、今頃観たの。原題が『Brass off ! 』(いわゆるお下品なスラングらしい)だということも初めて知った。なんか勝手に田舎のブラスバンドの話だとしか思ってなくて。失礼しました。イギリスってイングランドじゃないほうが圧倒的に好みです。格差社会の底辺に、現実味があります。日本だと、同じ底辺でも精神的に
もっとふわふわしている。気質の問題でしょうか。あの街のかなりの割合の大人がドラッグ中毒だ、と聞いたことがあるけれど、それも付け加えたら?観る人は激減するでしょうが。