ドキュメンタリスト

ここ最近の話。渋谷のuplinkでやっていた「ドキュメンタリストに関するドキュメンタリー」のシリーズを観ていた。4プログラム、7名のドキュメンタリストたち。黒木和雄森達也、野中章弘、寺田靖範、土本典昭平野勝之原一男。それぞれ第一線で活躍する監督たち、年齢的にも中堅から、大御所のお二人までと幅広く、見応えがあった。
わたしのドキュメンタリー体験は原一男に始まっている。高校生の時にユーロスペースで観た「ゆきゆきて、神軍」にガツンとやられた1人なので、最新作「またの日の千華」にうーん、、、となりつつ、監督が気になる。「ゆきゆきて」が許されるなら、映画はほとんど何をやってもいいんじゃないかと思えるくらい自由だ。なんだ、早く言ってよ!ってそんな風に思ったことを思い出す。ジャンルに関わらず、自分が普段忘れている、あるいは忘れたふりをしている「自由」を、どかんと目の前に半ば暴力的と言えるほどに突きつけてくれるもの。そういうものは、実学であるし、日々の食事と同じように、必要不可欠なものなんだな。